放射線防護効果
(鈴鹿医療科学大学大学院保険衛生学研究科、平成17年7月)の要約
放射線を受けると、生体内には活性酸素が生じ、脂質、蛋白質、核酸に酸化(さび付き)障害を与え、組織障害が起こる。傷つけられた細胞はガン化する。
チャーガの投与で放射線照射で減少するヘルパーT、キラーTなどの細胞及びサプレッサーT細胞数の減少が抑制され、放射線防護効果があることが確認された。
放射線照射による早期障害で、最も問題なのは血球細胞の減少。リンパ球は、分裂段階の細胞も、成熟した抹消血液中の細胞も共に放射線感受性が高く、量的には0.25Gy*1からリンパ球数が減少。このリンパ細胞は哺乳動物細胞の中で最も感受性が高く、短時間の放射能照射でアポトーシスを起こす事が特徴。
チャーガが含有するフラボノイドなどの抗酸化物質によるフリーラジカルスカベンジング作用はこの血球数減少を抑制する。
白血球は免疫機能の主役なので、放射線照射によりこれが減少すると免疫力が低下して感染症などの原因となる。 放射線照射治療で死亡する時、直接の死因が感染症である事が多いのはこのため。
βグルカンの造血回復効果、感染症防護効果の増強は放射線障害を防止し、治療と回復に有効。βグルカンを多く含むチャーガは、白血球減少を抑え、放射線治療時の患者の副作用を軽減する。さらに、チャーガの特徴である黒い色素、メラニンは、強力な抗酸化作用と遺伝子保護作用を持つため、抗ガン剤の開発に利用できるであろうとの報告(Babitstkaia)がある。
*1 0.25Gy:Gy(グレイ)は、sv(シーベルト)とほぼ同単位。
0.25Gyでは臨床的症状は見られないが損傷は発生している。
0.5Gyになると明らかにリンパ球の一時的減少が見られる。